外国人夫が日本で苦労するラクトースフリー

外国人夫

みなさんはラクトースフリーミルクをご存知だろうか。私が夫と知り合ってから初めて知った存在のひとつにLactose free milk (ラクトースフリーミルク)がある。乳糖不使用牛乳などとも呼ばれている。

私は牛乳を含むあらゆる乳製品を摂取しても何ら問題はないのだが、夫は日本のスーパーなどで販売されているいわゆる普通の牛乳やチーズ、ヨーグルト、生クリームなどの乳製品を摂取するとお腹がごろごろしたり、ガスが溜まってお腹が張ってしまい、結果匂いのきついガスが出てしまうそうだ。

これは乳糖不耐症の症状で、身体の中に乳糖を分解する酵素が不足しているためにうまく消化吸収ができず、お腹に不調をきたしてしまうらしい。そういえば大学時代、後輩数名から牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするので悩んでいるという話を聞いたことがあった。それでもその子たちは牛乳が好きだから我慢して飲んでいると言っていた。

夫には付き合い始めて間もない頃から乳糖不耐症であるという話を聞かされていた。そしてまだ私たちが遠距離をしていた頃、夫が何度か日本に数週間ほど滞在したことがあった。夫は毎朝オートミールのミルク粥(牛乳でオートミールを煮たもの)を食べるので、牛乳とオートミールは必需品だった。当時、近所のスーパーにラクトースフリーミルクを一緒に探しに行ったが、結局見つけることができなかった。仕方がないので、我慢して市販の乳糖が含まれた牛乳を使用していたが、食べたあとだいぶお腹は不快そうだった。

夫は生まれつき乳糖不耐症の症状があるわけではなく、小さい頃は普通の牛乳を飲んでも平気だったらしい。しかし20歳を過ぎたあたりから、毎日お昼ごろになるとお腹に不快感を感じるようになっていったらしい。ガスでどんどんお腹が張り、行き場を失ったガスを排出しなくてはいけないが、そのガスの匂いもきついので職場では何度もトイレに行くなど苦労したらしい。数年間原因を突き止められず、ある日なんとなくスーパーでラクトースフリーミルクを試してみようと思い、その牛乳でミルク粥を作ってみたところ、お腹の不調が止まったそうなのだ。それで自分が乳糖不耐症だということに気がついたらしい。

夫からオーストラリアではラクトースフリーミルクの存在は一般的だと聞いていが、実際に住んでみると確かに普通のスーパーでも結構な数のラクトースフリーミルクが売られていた。牛乳だけではなく、ヨーグルト、チーズ、生クリーム(これは少し探すのが大変)など、ラクトースフリーの乳製品も充実していた。

スーパーだけではなく、カフェでもラクトースフリーミルクへの変更は一般的だった。日本でも最近はソイミルク、オートミルク、アーモンドミルクなどへ変更ができるカフェが増えてきたが、オーストラリアのカフェではそれに加えてスキムミルク(低脂肪ミルク)、前述したラクトースフリーミルクなども選択肢のうちにある。なのでもし乳糖不耐症に悩んでいる方がいたら、その点ではオーストラリアは暮らしやすいかも知れない。私が働いていたバーでもコーヒーの提供があったため、お客さまへのミルクの種類の確認は徹底されていた。ミルクの種類を間違えれば、最悪の場合アナフィラキシーショックなどを引き起こして命に関わることもあるため、絶対に間違えないよう厳しく言われていた。

そんなオーストラリアで生活していた私たちが日本への移住を決めてから早い段階で探し始めたのが、このラクトースフリーミルクだ。たまたま日本に住む義理の兄も夫よりは軽度であるが乳糖不耐症だったらしく、雪印メグミルクから発売されている「おなかにやさしく」という牛乳を勧めてくれた。調べてみるとラクトースフリー(乳糖不使用)とまではいかないが、乳糖が約80%カットされている商品とのことだった。

日本に引っ越したあと、最寄りのスーパーに行ってみると牛乳コーナーに一列分「おなかにやさしく」が陳列されてあった。翌日の朝、早速夫がその牛乳を使ってミルク粥を作って食べてみたがお腹に不調はきたさなかった。夫は毎朝ミルク粥を食べるので結構な量の牛乳を使うのと、コーヒーにも牛乳を入れているので、紙パック1本分はたいてい2日ほどで使い切ってしまう。ある日、最寄りのスーパーに「おなかにやさしく」を買い足しに行くと品切れしていた。「ラクトースフリーミルクがこんなに早く消費されるなんて想定してなかったのかもね〜」とその日は夫と笑いながら帰宅したが、2日後くらいにそのスーパーにいくと「おなかにやさしく」がなんと二列陳列に変わっていた。

、、、ありがとうスーパーの発注の方!!!と思った。そのおかげで夫はこの日からラクトースフリーミルクを切らすことなく毎日ミルク粥が食べられている。そしてもっと言えば私の夫を救ってくれた雪印メグミルクさんにも感謝だ。開発してくれて本当にありがとう!!!と心から思う。

ひとつ欲を言えば、ぜひ乳糖カットのヨーグルトやチーズ、生クリームも発売していただけると大変ありがたい…。生クリームに乳糖が含まれていることを失念して、たらこクリームパスタと生チョコを作り、夫をトイレとお友達にさせてしまった妻からの切実なお願いである。もし牛乳メーカーにお勤めの方が偶然このブログを読んでくださったりしたら、ぜひ商品開発をお願いしたい。きっとたくさんの人の食生活を豊かにすると思う。

以上、夫に出会うまで知らなかった乳糖不耐症、そしてラクトースフリーミルクについて語ってみた。もし、牛乳や乳製品を摂取したあとにお腹に不調をきたして悩んでいる方がいたらぜひ「おなかにやさしく」を試してみてはいかがだろうか。

参考記事:

乳糖不耐症とは?|健康管理ラボ by ヤクルト本社
牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなる乳糖不耐症は、成長と共に分解酵素がつくられなくなるのが原因です。注意が必要な食品やアレルギーとの違いなどをまとめました。
アカディ おなかにやさしく | 商品のご案内 | 雪印メグミルク
「おいしさ」も「栄養」も両方あきらめない。おなかにやさしい乳飲料。 おいしさ特許製法 乳糖約80%分解 乳糖分解しているので、おなかの調子を気にせずゴクゴク飲めます。開けやすく、持ちやすい、口栓付き容器採用(900mlのみ)。
タイトルとURLをコピーしました